不純な理由で近づきました。




久しぶりのお祭りの屋台に心が踊る。なんだかあっちこっちに目移りしそう。



「花火は8時かららしいから、それまで屋台巡りでもして河原で花火見ましょ」


「さーんせ!ふふ、何買おうかしらぁ?やっぱりベターに焼きそばかしらぁ?」


「イリア、あっちにはしまきもあったわよ」



きゃっきゃとはしゃぐイリアさんとサユさんの後ろを遅れないようについて行く。


楽しげに話す2人はとても綺麗で、すれ違う楽しびに人に見られていてすごいなぁと他人事ながらに思った。


兄さんやナルちゃんといっしょにいると女の人の視線は感じるけど、男の人からの視線はそんなに感じないから不思議な感じ。


わたしはイリアさんたちのオマケで見られているだけなんだけどね。



「六花さんは何が食べたいですか?」


「んー、ありすぎて困っちゃうな。ユスラちゃんは?」


「実はぼくもです」



悩んじゃいますよね、とはにかむユスラちゃんの笑顔がかわいくてわたしまで顔が緩む。


妹って実際にいたらこんな感じなのかな。兄さんほどではないけど、わたしもユスラちゃんみたいな妹がいたらちょっとシスコンになっていたかも。