不純な理由で近づきました。




「きょーくんならトイレだよー」


「ちょ、ナル!ヤバくね?これヤバくね?!マジ写真撮って待ち受けにしたくなるぐらい六花かわいいんだけどっ」


「うわー。トモ、さすがにそれは引くよー。犯罪者の一歩手前な発言だよー」


「なんで!?青春のメモリアルを写真に収めて待ち受けにするだけだろ!!」


「オレらの青春はもう終わってるからね。メモリアルは賛成だけどアルバムぐらいでやめておこーよ」



2人で話す内容がわたしのことだと思うと複雑。奇しくもナルちゃんの犯罪者一歩手前発言は否定できない。


というか兄さんはわたしなんかを待ち受けにして恥ずかしくないんだろうか。


誰かに見られたときに「妹です」って答えるのは抵抗あるものだと思うんだけどなぁ。


そんなことをのほほんと考えながらみんなを遠巻きに眺めていると、ふわりと知っている香りがした。



「楽しそうだな」


「あっ、恭くん……」



隣を見るといつの間にか恭くんがいて、驚くとともに思わず見惚れてしまった。