「カインくんは友達ですよ?彼女なんて、そんな……」
というかすみません。
恋愛経験さえないので恋愛感情も分かりません。
「そうですか。お兄ちゃんが女の人連れてくるなんて初めてだったから……
はやとちりしちゃったみたいです」
すみません、と言うユスラさんにわたしは気にしないでという意味を込めて首を振った。
そっか……いつの間にかそんな誤解が生まれていたのか。
今回はわたしが家に行きたいなんて言ったからなぁ。
これからは気を付けないと。
「それに、恭くんもいっしょですしね」
「あ、そうですよね」
言われてみれば、とユスラさんは頷いた。
その拍子にふわっと香るもの。
………ん?
この香り、どこかで……
ユスラさんの服を一目見たときも感じたけど、なんか見覚えがあるというか。
でもそれがなんだったのか思い出せない。
すごく、すごーく身近にあるような気がするのに。
まじまじとユスラさんの格好を見る。
この際とても失礼だというのは置いといて下さい。
肩のところがふんわりと膨らんでいる白いブラウスの上に、上品なチョコレート色のワンピース。
胸元のリボンも同じ色で、淡いピンクのストライプが入っている。
ひざ丈スカートのふちにもピンクのフリル。
どこかのお嬢さまみたいに上品でかわいい服。
まるで……


