不純な理由で近づきました。




わたしは安全そうなユスラさんの隣へ移動。


さりげなく恭くんもこちらに来ていて。


そう言えば、恭くんここにきて口数が減ったような気がする。


顔もちょっと嫌そうというか、引きつってるし。


もしかして、イリアさんたちのこと苦手なのかな。



「サユちゃんがすみません。
あれでもいいお姉ちゃんなんですけど。
どうも変態気質が抜けなくて」


「あ、いえ、そんな……」



それよりカインくんが気になる。


イリアさんとサユさんに苛められ、いじられ?てるんだけど。


ユスラさん、素知らぬ顔だ。


恭くんもどことなく哀れみの視線を送っている。


けど助ける気はなさそう。


日常茶飯事のことなのだろうか。



「六花さん」


「はい?」



呼ばれてユスラさんの方に顔を向けると、湖のように澄んだブルーの瞳がわたしを映していた。



「六花さんはお兄ちゃんの彼女なんですか?」


「………はい?」



思わずポカーンとした。


幸いカインくんたちには聞こえていなかったみたいだけど、恭くんにはバッチリ聞こえていたらしい。


ゴホッと噎せた声が聞こえてきた。


冗談?とか思ったが、ユスラさんの瞳は真剣なことこの上ない。



……いったい何がどうなってそういう結論に至ったんだ。