不純な理由で近づきました。




「いやぁん、健気すぎてお姉さん感動しちゃう」


「いくらでもお手伝いするわよ。手取り足取り、ね」


「あ、ありがとうございます……?」



ズイ、と顔を寄せられてつい顔が引きつる。


今さらだけど、まだ自己紹介とかしていないからこのお姉さんが誰なのか……


いや、カインくんのお姉さんには代わりないんですけどね。



「イリアちゃんもサユちゃんもがっつきすぎだよ。
ちょっとはぼくみたいに落ち着いたら?」


「んもう!ユスラは冷たすぎよぉ」


「言い方悪いなぁ。冷静沈着と言ってよ」



ムッとした表情でお姉さんを止めてくれたのはカインくんの隣にいる子。


多分この子が妹さんなんだろう。



「ユスラの言う通りだよ、ちょっと落ち着いて。特にイリア」


「あぁん、カインまでぇ」



ひどーい、と唇を尖らせる様子は子供のものだけど、どことなく色気を漂わせている。


同性のわたしでさえドキッとしてしまうのだから、男の人なんてイチコロなんだろうな、なんて考えてしまった。



「ちょっと遅いけど自己紹介しようか。
六花ちゃんもいきなりすぎて頭の中整理したいでしょ?」



その言葉にわたしは曖昧に笑う。


肯定と受け取ったカインくんはえーと、とお姉さんたちを紹介してくれた。