敵が真の姿を②




これは自分の幸せを勝ち取るため、そして何より、信じてくれてる人を裏切らない為の戦いだ。

だから、俺は簡単に負けるわけにはいかない!

心の中で自分に暗示をかける。


『そうか、間違いないか。

それで将来はどうするんだ?』

ぐはっ!!!しょっぱなから質問強烈過ぎるだろ!!

依然として険しい表情のまま話続ける源一さん。

もう嫌、負けそう。

その場に一時の沈黙が訪れる。

その質問の答えを源一さんは、俺の目をじっと見ながら待っていた。