インターバル⑦


『さっき奥に行った時に、待たせちゃ悪いから早く来なさいよ!って言ってきたんだけど、結局待たせちゃってホントにごめんなさいね~』

申し訳なさそうに謝る静江さんに俺は

『いや②そんな滅相もない!私は全然平気ですから~』

と、少しは自然な笑顔で返事を返せたと思う。

てかむしろ遅れてください!!

そう切に願うのであった。


『けれど、佐藤君大丈夫かい??さっきの驚き具合で思ったんだが、凄く緊張?怯えてる?ように見えるんだがぁ』

静江さんの後矢沢さんが俺に話をかけてきた。

正解!!両方です!!

俺はそんな事を思いながらも

『そうですねぇ、確かに緊張はしてますけど・・怯えてはいないので大丈夫です。』

ハガれかけてるメッキを一生懸命隠そうとした。