面接前日④



俺は早速千鶴に父親の嫌いなタイプを聞いてみた。その返事は

『何かね、だらしない人間は嫌いで、そういうの見たら敵と見なすらしいよっ。』

彼女は俺に当て付けとか抜きで言ったのだろうけど、それを聞いて俺は目眩がしたのは言うまでもない。

『この前も社員の人が寝坊で遅刻したらしいんだけどね、こっぴどく叱ったらしいよ~~目覚ましかけて起きれないとはだらしない!!って。もうその社員の人ずっと泣いてたらしいけどねぇ』

『そうなんだ~あははは』


わ、笑えねぇ~!その社員今日の俺そのままじゃねえか。

きっと今の笑いを鏡で見たらひきつっているだろう。

これ以上聞いても、心が殺られるだけだと判断した俺は、趣味の話に話題を変える事にした。