2日前⑤-②



とりあえず結論から言って、今真っ先にしなければならないのは、彼女から父親の情報を集める事だ。

それを知る事が出来れば、例え演技でも父親好みの自分を作る事ができ、雇われる率も気に入られる率もあがるであろうからだ。

『とりあえず彼女に電話をしよう。ご飯はその後だ。』

無意識にお腹が空いた空いたと警告してくるが、それを我慢して携帯を手にとった。

それにしても

『そんな過去があったとは、さ、さすが恋愛の貴公子、いや、鬼公子とでも言うべきか・・・』
人は見掛けによらない物なんだなと思った。