しばらくの沈黙の後、凌は続けた。 「あまり容体が良くないらしい。しかし本人の意向で、雨宮は」 「会いに来るな・・・と。そういうことですか?」 雫は凌の言葉を遮るように言った。 「そういう事だ。行くか行かないかは、雨宮が決めていい。」 「・・・。」 ゆっくりと雫は立ち上がり、椅子を直し、凌に会釈をした。 「面倒おかけしました。帰ります。」 凌はとっさに雫の腕を掴み、止めていた。