−100℃の恋



しばらくの沈黙の後、凌は続けた。


「あまり容体が良くないらしい。しかし本人の意向で、雨宮は」

「会いに来るな・・・と。そういうことですか?」

雫は凌の言葉を遮るように言った。

「そういう事だ。行くか行かないかは、雨宮が決めていい。」

「・・・。」


ゆっくりと雫は立ち上がり、椅子を直し、凌に会釈をした。

「面倒おかけしました。帰ります。」

凌はとっさに雫の腕を掴み、止めていた。