しかし、この装備には盲点が。

そう、足元がみえないのだ。

ゆえに、小さい段差にも気付きにくい。ので、校舎の入口に段差があるなんて気付けるわけもなく。少女はコケた。

「っあ…まずいっ・・・」と、情けない声を漏らしながら。









一方、面倒な受付の仕事を交替してもらった、一人の男性教師。教師歴2年目でまだまだ不慣れだが一応は馴染んではいる。だが1クラスの担当を貰ったり、このような雑務の責任者代理をしたり、と割と大抜擢で出世街道を順調に歩んでいる。

それに、顔立ちも端整なこともあって生徒はもちろん先生や保護者からも人気だ。


しかしこの教師は


感情をあまり表に出さない、“冷徹”な性格なのだ。


なので、よく「何を考えて、何と感じているのか、わからない。」と言われてしまう。

過去に交際した女性にも、「あなたがわからない」と言われ破局したこともある。