「ねえ、俺とミレって友達?」 「そうだな」 「へえ、友達なんだ」 「なんだよ、不満か?」 「ううん、満足」 「……おっかしなヤツ」 「知ってるー」 俺がおかしいなんて事知ってる。 けど、それは俺にとっての普通。 やっぱり奪っちゃいたい。 俺だけに笑いかけて欲しい。 だから、撮影が終わったら真っ直ぐあの子のとこへ向かおう。 緋人に凄く疎まれるだろうけど、嫌々ながらもちゃんと会話してくれるあの子。