「見えないんだよなー。瞬って色々あるけど、それを誰にも言わないんだよなー。
愚痴はこぼさないし、なんだかんだ他人は助けるし。
自由ではあるけど、お人好し」
「何それ。意味不明」
自由でお人好しって何。
全然イメージつかないし。
「俺、めっちゃ瞬好きー」
「あはは。仲良しなんだ」
「うん」
本当に緋人は瞬さんが好きなんだろうな。
それが凄く伝わって来る。
そうやって話してる内に準備が終わったらしい。
四人が中に入って来る。
制服姿なのに、何でこんなカッコいいんだ。
あたしがイケメン好きだったら、きっともっと興奮してたよ。
よかったよ。好きじゃなくて。
入って来てすぐに新一さんが近寄って来る。
「ねえねえ、緋人って俺達とタメなの?」
「いや、一個上」
「わーそうだったんだ。高校三年なんだ」
え。緋人って高校三年なの?
そういえば年齢聞いてなかった。
まじか。あたしの二つ上?



