「皆、来てくれてありがとー!
お願いってのは、読者モデルとして雑誌に出てくれないかなって!」
「俺、却下。パス。無理」
そう、即答したのは瞬さんだ。
だけど、それを引き留めたのは緋人でなく。
「ええええ!瞬たん!俺、やりたい!やろう!」
後ろにいた茶髪で髪の毛を後ろに流してる男の子。
くりっとしてる垂れた目がどこか人懐っこい。
「……新一、黙れ」
「おお!来てくれたんだ!」
瞬さんがそうやって嫌悪感剥き出しで言った時、桜井さんの明るい声が響いた。
皆が桜井さんを見る。
桜井さんは四人をじろじろと見ながら頷く。
「うん。いい。いいね。君達。名前は?あ、後で少しだけアンケート答えて貰うけどいいかな」
「大丈夫です。俺は結城です。結城新一!絶賛彼女募集中!へへっ」
そう答えたのはさっきの人懐っこいくりっとした垂れ目をした男の子。
にっこにこしてる。
彼女募集中って。桜井さんは相変わらず笑顔を崩さないから、逆に怖い。
その新一さんの隣にいた茶色で髪の毛が長めの男の子。
くっきり二重で、ハッキリとした顔立ち。



