生きることの意味【完結・加筆完了】


「おっけーですよ。桜井さん。四人来るって」

「本当に?」

「はい、こいつめっちゃカッコいいんで、保証します。
いつも寝てるから電話に出るか不安だったんですが、この時間ならいけるかな~と」

「よし!それで行こう!野田、準備して」

「はい!ありがとうございます!」



そのスタッフさんは緋人に深々と頭を下げると、急いで準備に取り掛かった。


緋人はその電話の相手に場所を教える連絡をしている。



「よし、おっけ。んじゃ俺着替えて来るわ。杏奈待ってて」

「うん」

「それと、瞬が来るまで待たせるけど平気?」

「大丈夫」

「さんきゅ」



そう言うと、緋人は着替えに行った。
後ろ姿を見送ると、あたしはまた緋人の写真に視線を移した。