「桜井さん、何人必要なの?」

「後、四人ね」

「四人ね」



そう言うと、緋人は携帯を取り出してどこかへ電話をかけ始めた。
それをここにいる皆が見つめる。


緋人は何をしようというのだろうか。



「あ、もしもしー。よかったー。お前が一発で出るとか珍しいよな。
え?寝てた?瞬らしー。んで、俺のお願い聞いてくんない?え?めんどくさい?そう言うなよ。
今度お前の好きな、ほら、なんだっけ、あの漫画。そうそう、それ。
あげるから。だから聞いてー。
うん。これから、俺の言う場所へと来て欲しいんだけど。
誰かツレとかいない?……いる?何人?
え。しかも四人?うわー。最高じゃん。
そいつら連れて来てよ。うん、そっこーでよろしく」



ピッと電話を切ると、桜井さんの方を見てニカッて笑った。