そのことをすっかり忘れて宮武さんが真琴に告白に行ってしまった。


戻ってきたとき、彼女は泣きながら教室を出て行った。

その後に真琴が戻ってきて

「諒也、お前宮武さんに告白しろとか言った?」

「いいや、俺は宮武さんが好きなんだぜ?言うわけないじゃん」

「そうだよな。てか、お前俺の好きな人のこと忘れたか?」

「宮武さんに言うわけにもいかねぇだろ。お前の好きな人はもういないんだから。」

そう、真琴の好きな人は2ヶ月前に交通事故で亡くなった。

真琴は、その子が忘れられないでいる

彼女にこんな酷なことを教えるわけにはいかなかった。


バカな俺でもわかる。
死んだ奴には敵わない。