真冬の紅葉が散るように


「え…?」



今の今まで誰も店内にいなかったはず。



私は恐る恐る振り返る。




「‼︎‼︎」



そこにいたのは、全身、顔まで黒の仮面で覆った背の高い男がいた。



仮面で良く表情は見えないが、少し笑っているようにみえた。



「びっくりした?」



私は頷く。



すると、店の奥から三人の男が出てきた。


一人は店の主人と思われる男性。


二人目は主人を右側から抑えて喉に刃物を当てている。背は低めで、さっきの「のっぽ」のように全身真っ黒だった。



三人目は左から店主を抑えていた。細身だが、たくしあげられた袖から見える腕から、かなりの力持ちであることがわかる。彼もまた、全身真っ黒だ。