真冬の紅葉が散るように

「名前、なんていうの?」



のっぽが運転席に座る。




「紅葉。」




「モミジ?」




「そう。紅茶の紅に葉っぱで紅葉。」




「紅葉ってことは、秋生まれ?」




「違う。




私の右目が秋の紅葉見たいな赤だからモミジ。」





自分では、この目が秋を象徴する植物の色、とは考えたことはない。





葉っぱの色というよりはむしろ…
















血の色。