「安心しろ。俺らはレイプ犯じゃない。」
そう答えたのはマッチョだった。
「安心しろ、って言われても。」
何をどう安心しろと言うのだろうか
少ししてのっぽが足を止め、ガラガラと音がして、私は何かに座らされた。
袋が取られる。どうやらここはワゴン車の中だったらしい。
気づけば、真っ黒の三人は仮面を取っていた。
全員の整った顔立ちに息を飲む。
「なんで仮面取るの?」
普通なら犯人の顔を見られないために仮面で隠すはずなのだが…
「車の中、あったかいから。」
のっぽが答える。
「じゃあ、なんで私に袋かぶせたの?」
「外歩くとき寒いだろうから。」
「…変な人。」

