魔法の国の少女


そんな嬉しい感情に浸っている暇は無かった。

後ろからモンスターが飛びかかってきたのだ!

まずい!

私は瞬時に両手を開いた。

ボンッ!

何かに当たる鈍い音がした。

目を開くと。

シールドだ…。

シールドがモンスターをはじいてくれたのだ。

セイラさんとの練習のお陰で、瞬時に強度のあるシールドをはれるようになったのだ。

そのはじいたモンスターを、セイラさんがやっつけてくれた。

そして、私に向かってウインクをして見せた。

私はニッコリ笑った。

嬉しかった。

皆と一緒に戦えているのが。

私は向き直ってその後も戦いに参戦さした。


私は、シールドで皆を守り続けた。

最初の怖かった気持ちが嘘のようだった。 

その時、怪我を負った人の傷をキュリが治していた。

こんな無防備じゃ、モンスター達がすぐに来てしまう。

右手でシールドをはった。

それと同時に、アルマにモンスターが近づいていた。

このままでは危ない。 

とっさ左手でシールドをはった。

その時だった。

セイラさんにモンスターが飛びかかってきたのだ。

ど、どうしよう!

セイラさんが優先だ。

どちらか片方で良いから、破れて!

ちょ、なんでよ!

お願い、破れて!

早くしないと!

こういうときに限って破れてくれないシールドに腹が立った。