魔法の国の少女


再開しようとした私の肩を、パラリンがつかんだ。

「シャリア、もう…止めよう。」

「えっ?」

なんで?

どうして?

私がさっき倒れたから?

「それなら、全然大丈夫だ…。」

言いかけたのをパラリンが止めた。

「大丈夫じゃない。」

「っ?」

「大丈夫なんかじゃないよ。全然。シャリアは魔法を甘く見すぎだ。」

「そんな。甘く見てなんかない。」

「見てるんだよ!」

…その時、初めてパラリンが声を上げた。

「見てるんだよ…。」

「…。」

「魔法は危ないんだ。まだ完璧じゃないのに、みだらに使うのは良くない。」

「…でも。」

「あたいらはシャリアの体が心配なんだよ!」

「…ッ!?」

「だから、もう止めよ…。やなんだよ。シャリアが弱るのなんて。」

そうか…。

皆、こんなことで倒れた私を怒っていたんじゃない。

心配してくれていたんだ。

まだまだ未熟だから。

でも、だからこそ、頑張りたいんだよ。

こんなことで、皆に心配をかけちゃってる自分が嫌なんだよ。

早く自立して、皆に助けてもらうんじゃなくて、助ける側になりたいんだよ。

ねぇ。

その時、私の心の声に気付いたようにパラリンが喋った。

「…分かった。」

「え?」

「でも、無理はするな。できる範囲だけな。」

「っ!」

こんな状況でも私の事を応援してくれるなんて。

ごめんね。迷惑かけちゃって。

全部言葉にしなくちゃ伝わらないのに。

でも、パラリンは伝わったよって言わんばかりに微笑んでくれたんだ。