「ここは?」
僕が目覚めたのは
知らないきれいなお家だった。
でも、それには似合わない
介護用ベッドに僕は酸素マスクをして
寝ていた。
「なんで」
僕は、酸素マスクをゆっくりはずしてみる。
どーして………
『ピーポーピーポー………』
なんだろ。救急車の音?
頭の中に鳴り響く音。
音は段々大きくなり、激しい頭痛が僕を襲った。
「あぁ、、痛い。
…ああ!ぁ、はぁ…あああ!!!」
僕は痛いのあまり叫びだしてしまった。
なんだよ。この音。
止まれよ。
なんで救急車?
そーいや、僕
酸素マスクしてたってことは
なんか起きて、救急車に運ばれたりしたのかな?
なにが起きたんだ………?
……、あぁ、考えてるだけでも
頭痛い。
すると、救急車の音が急に止まった。
「はぁぁ。止まった…。
なんだったんだよ。…もう頭痛くないや」
音が止まると
痛みはスーッと抜けていった。
すると、ドアのほうから
足音が聞こえる。
誰か来る。
…誰だろう。
ガチャ

