芽里は高校に入学した当時から背がとても高かった。



クラスの一番背の高い男子より少し低いくらい…。

そのせいで芽里は中学校の時からからかわれていた。

それがとてもコンプレックスで背を伸ばさないようにバスケはやめてしまったほどだった。



芽里は小学生の頃は小柄な女の子だった。

しかし小学校3年生でバスケを始めた頃からどんどん身長は伸びていった。

1年間に20センチ以上も伸びたこともあった。



そんな芽里でも昔から素敵な恋を夢見ていた。


小さい時に読んだ王子様とお姫様のよくあるお話は芽里の中で理想の恋だった。


違う国のお姫様が現れても王子様は一途にお姫様を愛す。



そんな王子様にあこがれていた。



小さいときは周りの女子とそんな話をしていても今は恥ずかしくて言うことはなかった。


その物語の中の王子様は背が高くて運動神経抜群!それに加えて超イケメン!



芽里は今もその物語を読みながらときめいていた。