放課後。
念願の委員会が始まった。
私が入ったのは、図書委員会。
今日はたくさんある本の整理と登録の確認をするみたい。
うちの高校の図書館は広い上に本がたくさんあって、3学年が一度に作業をしても数時間かかる程だ。
そして、その作業をする場所は学年ごとに区切られていて、純平くんはちょうど私の後ろの本棚だった。
こんなに近くに、しかも普段は無理な放課後に、委員会でとはいえ一緒にいれたのに。
何もできなかった過去の私は本当にバカだと思う。
でも、今は違う。
「藤咲くん、委員会一緒だとは思わなかったー」
「そだね」
相変わらず口数は少ない。
まだ心を開いてくれてはないんだなと思う。
それは、私の努力が足りてない証拠でもあった。
だから、昔みたいにいちいちへこんだりしたい。
少し大人になったかも、私。
簡単な作業だから、手を動かしながらあちらこちらから話し声が聞こえる。
図書室の先生も、別にそれを注意する様子はなさそうだ。
……でも、緊張する。
注意されるかもとかそういうのにじゃなくて、純平くんに何を話そうって、緊張する。
どんな話題がいいかな。
何なら純平くんも無理なく話せるかな。
「あのさ、藤咲くんはいつからバスケやってるの?」
そう考えたら、やっぱりこれしかなかった。
「えっと、小3。ミニバスからやってるよ」
「そうなんだ!長いんだねー」
「うん」
言葉は少ないものの、この態度からすると反応はよさげだ。
あんま質問攻めもよくないかもだけど、ここはいっぱい聞いていこう…。
ちゃんと、言葉を選びながら!

