Pure’s






「じゃあな。明日電話する!」


「うん!」


私と彰君は別れた。


明日、電話かぁ…。



家に帰っても幸せいっぱいな私。


彰君……。


毎日ずっと彰君の事を考える。


それだけで幸せ。


私は机の上に置いていた苺のキーホルダーを取る。


彰君から初めて貰った大切な物。


自然とにやける。


嬉しいんだ。



彰君……。


ねぇ彰君。


私は彰君に会ってから毎日が本当に幸せなんだ。


どうかこの幸せ壊れないで……。



なのに……。







私の頭の中は彰君でいっぱい。


早く明日にならないかな。


電話したいよ……。





――――翌日。



私はどこにも出かけず家でただゆっくりしていた。



彰君に会いたいなぁ…。



だから電話を待つ。


声だけでも聞きたくて。


いつも休日はあっという間に感じるのに今日は長く感じる。



「菜緒、そんなダラダラしないで勉強とかしたらどうなの?」


お母さんはただぼーっとしてる私に言う。


だけど私は聞かないでただぼーっとしたまま。


すると


〈♪〜♪♪〜♪♪…〉



―――!



電話が鳴る。


私は慌てて電話に出る。


「は、はいっ!」



だけど


『あの…S社の河合ですが…』


違った。



「お母さん!」


私は電話をお母さんに渡す。


渡すと私はソファーに寝転ぶ。


そうだよね。


そんな早く電話来るはずもないか。


私はそう思うとテレビをつける。


早く早く…。



じゃなきゃ電話来るまでドキドキだよ…。


彰君………。



毎日私の頭の中は彰君。


おかしくなっちゃうよ。


休みがこんなに嫌と感じたのは彰君のせいだよ。