「菜緒、俺…ずっとずっと菜緒が大好きだから。」


「うん。」


「もう離さないし。」



――ドキン…。


「うん…。」



彰君の温もりが匂いが言葉が


私をドキドキさせる…。



素直になればよかった。


そしたらこんなに時間はかからなかったのに…


ずっとずっと一緒にいたかったよ、彰君。



今日初めて私は嬉し涙っていうのを流した…。



彰君も同じ気持ちだなんて思わなかったから。




「菜緒。」



「……ん?」


彰君は私の体を離し私を見つめる。



彰君……?



すると


…………!!



いきなり彰君に私はキスをされたんだ。


久々のキスにすごく私はドキドキした。


「し、彰君…」


私は顔を熱くさせながら彰君を見つめる。


彰君はにっこりと笑う。


本当はずっとこうしたかったんだ。



絶対無理だと思ってたから


本当に嬉しかった。


「菜緒、行こ。」


「うん。」


彰君は私の手を握る。


久々の手の温もり。


もう離したくないよ、この恋を…。




―――………



「彰君、頑張って!」


「おう!」



――今日は大会。



彰君…頑張って。



終わったら私の手作りお弁当を彰君に渡すんだ。




彰君喜ぶかな…。



私は彰君の走る姿をただただ見つめていた。



今もずっと気持ちだけは昔と変わらない。


ずっとずっと純粋で色褪せる事のない恋を私はしたい…。




彰君とずっとずっと一緒に。



もう何があっても離れたくない。



ずっとずっと変わらない気持ちでずっとずっと君と二人で…。




ねぇ彰君。



大好きだよ……。


ずっとずっと。


それは永遠だと信じてたい。





【END】