「彰君、どうしたの?」
私は彰君に聞く。
まだ昼休み時間あるのに…。
「あいつらは何もわかってない。」
「………え………」
「菜緒、嫌そうな表情してたから…。」
彰君……。
「ありがとう…。」
「どういたしまして。」
彰君……。
「彰君の優しい所、今でも好きだよ。」
私は言う。
「………え……」
彰君は私を見る。
「あ、好きって言うのは特別な意味じゃなくて…」
わわ、私ってば何言って…。
「ありがとう。」
「………え………」
彰君?
「俺、やっぱり菜緒の事嫌になれそうにないわ。」
彰君は笑って言う。
………え………
「菜緒はさ、俺といて嫌?」
彰君は私に聞く。
「う、ううん…。」
「ならよかった。俺、菜緒とは昔の事関係なしに普通に仲良くしたいから。」
「彰君……。」
「よし、時間あるし購買行くか!」
「へ?」
「牛乳いっぱいおごってやる!」
「いらないよー。」
「一日五本飲んだら俺と身長同じくらいになるかも。」
「えー?イヤミ?」
「あはは。よし、行こう。俺、焼きそばパン食べたい!」
「私も!」
「じゃあ分けようぜ!」
「うん!!」
いけないと思いつつ私は彰君から目が離せなくなっていて。
過去を気にしないで仲良くしようって言われて嬉しくなって。
友達……。
だけど
私は彰君に対してきっとまだ…。
彰君は私を友達ってちゃんと思ってるだろうけど。
私はどうしたら良いかわからない。
この気持ちを…。
この切なさを…。
ただ
友達で普通に頑張って接する。
せっかく彰君がああ言ってくれたんだから。
友達で…。
そう私は何度も言い聞かせてた。


