「俺、かっこいいから惚れ直すかもな。」
「そうだね!」
なんで
私は複雑な気持ちになるんだろ…。
二人を見て……。
「彰の隣にいっぱいいたいよ。クラス違うから寂しいし!」
「由香里…。」
すると
――――ズキン…
彰君はいきなり彼女にキスしたんだ…。
――ズキンズキン。
なんで
胸は痛むんだろう…。
私には輝がいる。
なのに
昔付き合ってた彰君が他の女の子とキスしてるの見ただけで苦しいなんて。
私、おかしいよ…。
なんで?
なんで…?
私は見ていられなくて教室に向かった。
私は
まだ……。
なんでよ……。
私の胸は痛み続ける。
ちゃんと彰君を忘れたはずなのに…。
まだ忘れてないの…?
私…。
「菜緒!」
……え……
呼ばれて振り向くと輝がいた。
「俺、菜緒後ろ姿だけですぐわかるんだぞ!どうした?何かあったか?」
輝は私に聞く。
「な、なんでもない…。」
「そう?あ、俺さ…購買今日初めて行ったんだ!パン買ったんだ。分けようぜ?」
輝は私に笑って言う。
「うん…。」
輝がいる…。
だから
ちゃんとしなきゃ…。
ちゃんと…。
「パン美味しそうだね!」
「菜緒も好きそうなの買ったんだ。」
「ありがとう。」
私は輝の彼女…。
彰君を忘れるべきだ。
でも
私は………。
―――――――
〈ガラッ〉
輝と別れると教室に戻る。
パン美味しかったなぁ…。
あー…輝に悪いよ。
彰君の事考えたら…。
忘れなきゃ私…。
頑張らなきゃ私…。
次は
担任の理科の授業かぁ。
理科やだな……。


