――――――
「あーあ。」
――休み時間。
彰君は教室を出た。
彼女のとこかな?
なんで
彰君といると心臓が落ち着かない。
なんで?
まだ私は……。
「菜緒!どうしたの?ぼーっとして。」
真実が私に言う。
「あ、なんでもない。」
「そう。」
「うん…。」
彰君の事考えたくない…。
でも
考えてしまう……。
あー…だめな私…。
すると
「ね、菜緒!職員室付き合ってくんない?」
「へ?」
「あたし呼び出されてたんだ!」
「うん!いいよ。」
私は笑って言うと真実と教室を出た。
―――
「ありがとう!菜緒。手伝ってくれて。」
「いえいえ。」
私は真実が先生に頼まれた仕事を手伝ったんだ。
「全くなんであたしに頼むかなぁ?」
「真実しっかりしてそうだし…」
「全然だよー。」
真実が言うと私は笑う。
「あ、あたしトイレ行って来るねぇ!菜緒、先戻ってていいよ?」
「あ、うん。」
私は教室に向かう。
あー…次は理科かぁ。
理科も苦手だぁ。
うぅ……
すると
「彰、どうしたの?急に。」
………へ……?
人気のない理科室の前を通ったら誰かの声が聞こえてきた。
………え………
「たまには二人きりもいいだろ。」
彰君の声…。
私はこっそり中を覗く。
彰君と彼女さんが中にいた。
………え………
「お前、陸上部のマネージャーになるんだってな。」
「……うん。彰といたいし。」
「俺とそんなにいたいのかよ?」
「だって彰の走る姿近くで見たいし。」
――ズキン。
親しげな二人を見てなぜか私の胸は痛む…。


