初めて告白されちゃった…。
私は家に帰ると部屋に行き彰君の事をただ考える。
彰君から貰った苺のキーホルダー。
私はキーホルダーを見る。
彰君……。
私はギュッとキーホルダーを握る。
なんでかな。
まだドキドキしてる。
頭から彰君が離れない。
おかしいなぁ私。
クラスで彰君は初めて仲良くなった友達で、いつも一緒。
他にも友達はできた。
でも
なんか彰君は特別な感じがする。
まだよくわからないけど。
はぁーあ。
明日、彰君になんて言おうかな。
私はその日、ただずっと彰君の事を考えていた。
―――翌日。
「行ってきます。」
私は家を出る。
今日、彰君とどう接しようかなぁ…
すると
「菜緒!」
………あ………
家を出ると彰君がいた。
彰君…。
「学校、一緒に行こう。」
「う、うん…」
気まずいよ…。
彰君……。
私と彰君は並んで歩く。
どう接しようかな。
すると
「昨日はごめん。」
………え……
私は彰君を見る。
「いきなりあんな事言って。菜緒困らせるのにさ。」
彰君……。
「だ、大丈夫。」
「でも…オレと離れたいだろ?」
………え………
離れたい?
私が彰君と…?
「そ…そんな事、思ってないよ?」
「え?」
「わ、わからないだけ。彰君と一緒にいたいし彰君が好き。でもそれがどの好きかわかんない。」
私は彰君に素直な気持ちを伝える。
すると
「だったらさ、試しに付き合って考えられる?」
彰君は私に言う。
………え………
「菜緒が嫌なら離れるから。」
そう言われた私は無理とは言えなかった。
彰君と離れたくない気持ちはあるから。


