―――四年後春。






「これでよし!」


スカートは今日だけ我慢して膝丈。

シャツのボタンは苦しいけど今日だけ我慢してきっちり閉めて…。


ブレザーを着て。


髪も二つに結って。



よし、オッケー!


「菜緒〜。早く来なさい!」


「はーい!」




私は用意が終わると部屋から出る。



あーあ…でも見た目が高校生らしくないしなぁ。


ちびっ子だし童顔だし。




――私、川原菜緒は今日から高校一年。


だけど


見た目が幼いのが悩みです。



「あー…大人っぽくなりたい!」


私はそう言いながらリビングへ。






〈ガチャ〉


「お、明らか中学生だな!」


………あ………



リビングに行くと輝君が。


「あ、輝!」


私は輝の元へ。



「へへ!おばさんの作る朝ご飯食べたくて。」


「もお!何それー。」



明らか目付けられそうな茶色い長い髪にシャツのボタンは一個開けズボンは腰パン。


だけど性格は優しく頼りになる私の彼氏…大沢輝。


中学から一緒で…。


輝からいっぱい告られた私は断念し付き合ってる。


でも今は幸せかな?


「輝大丈夫?今日入学式だよ?」


「大丈夫!公立だし、俺先生怖くないし!」


「全くもう…」


私は呆れる。


「ほら、菜緒。早く食べちゃいなさい!」


「あ、はい!」


お母さんに言われ私は席につき朝食をとる。


「早く食べろよ!」


「はいはい。」


私は朝食を食べる。


今日から高校一年か。



高校…上手くやれるといいな……。



輝と同じクラスだといいな。



そしたら幸せだし。



私はまさかあんな事が起きるとは知らず


呑気にのんびり朝ご飯を食べていた。