「菜緒、行くぞ。」
「うん。」
私は両親と駅に行く。
「菜緒!」
「菜緒ちゃん!」
駅には友達がいっぱい来てくれた。
でも
大好きな大切だった彼はここにはいない…。
バイバイ…彰君……。
「菜緒、これあげる!」
「手紙書くよ!」
「向こうでも元気にね!」
友達はみんな私に言う。
「ありがとう。」
私は泣きながらみんなにお礼を言う。
「菜緒、そろそろ…」
「あ、うん…。」
私はみんなから貰ったプレゼントを持ち両親と共に電車に乗る。
「バイバイ…。」
私はそう言うとポケットに入ってた物を取り出す。
……バイバイ、彰君。
取り出したのは彰君から貰った苺のキーホルダー。
もうバイバイなんだ…。
本当に……。
彰君が大好きだった。
私の大切な大切な初恋だった。
もう彰君には会えないのかな。
バイバイなのかな…。
初めての告白。
初めてのデート。
初めてのキス。
修学旅行ではいっぱい一緒にいれて幸せだった。
夏祭りはいっぱい色々な所行って
花火を手繋ぎながら二人で見た。
本当に最高で幸せだった時間。
突然失うと本当に寂しくて切ない…。
彰君…
大好きでした……。
バイバイ……。
私は電車の中でただ泣いた。
ねぇ
彰君……。
あの頃
私達は幼すぎた。
だからあんな別れ方だったんだね…。
もし
出会い方が違ってたら
少しは違ってたのかな。
でも
今更私は後ろを向けない。
早く思い出にしたかったんだ。
ただただあなたを…。
だから………。