女子に色々聞かれる。
どうしよ…。
すると
「菜緒!」
………あ………
私は彰君に呼ばれる。
「ちょっと来て。」
「あ、はい。みんなごめんね。」
私は彰君の後について行く。
なんだろ……。
――――――
――着いた場所は屋上の前の階段。
「彰君…?」
彰君は立ち止まる。
相変わらず怖い表情。
やっぱり怒ってる…?
「菜緒はさ、誰かに騒がれるの嫌なの?」
「……え……」
何……?
「オレは何言われても気にしない。堂々と菜緒と付き合いたい。でも菜緒は違うよな…?」
「し、彰君…私は…」
「ごめん。オレ、菜緒と付き合えないよ。」
「彰君…?」
「自信なくなった。」
「彰君、私っ…」
「…別れよう。」
………えっ………
彰君……?
「どうして…?」
「菜緒はオレと付き合ってるのみんなに騒がれるの嫌?」
「私は…」
「嫌なんだろ。見ててわかる。オレ、そんなんじゃ付き合えない。」
彰君……。
「私…」
「もう終わりだから。」
彰君はそう言うと私から離れた。
なんで…?
彰君……。
私、彰君を傷つけちゃった…?
やり直せないの?
やだよ…。
別れるなんて……。
やだ…。
だけど
彰君はそれから私と話さなくなった。
席が隣だから気まずい。
辛くて辛くて…。
でも
みんなに泣き顔は見せられなくて…。
トイレに行って泣いてた。
もう終わりなの……?
諦めたくないよ…。
彰君が大好きなのに…。
ずっと一緒にいたい。
でも
私が彰君を傷つけた…。
みんなみんな私のせい…。


