「菜緒!アイスある!買おうぜ。」
「あ、うん!」
私達は修学旅行と言うよりはデートみたいな気分で行動する。
「菜緒、抹茶?ちょっとくれ。」
「う、うん。」
私は彰君にアイスを少しあげる。
「お、美味い!」
彰君はにっこり笑って言う。
――ドキッ。
し、彰君…。
「彰君、口についてるよ?」
私はハンカチで彰君の口元を拭く。
――ドキッ。
彰君の顔近い。
「ありがとう菜緒。」
彰君は笑って言う。
あー…いちいち意識しちゃうよ私。
「いえ…」
「あ、菜緒にもついてる!」
「へ?」
――グイッ。
………!?
一瞬だった…。
私は彰君にキスされたんだ。
「し、彰君!?」
私は動揺。
「取れたよ?」
彰君はそう言うと笑う。
あー…私心臓やばいよ。
彰君は私をドキドキさせるのが得意なのかな?
すぐ私はドキドキしちゃいます。
「よし、食べ終わったし次は予定通りに博物館行こう!」
「うん。」
私と彰君は手を繋いであちこち行く。
幸せだった。
今でも思い出すだけで幸せな気分になる。
彰君が大好き。
それはずっと変わらないのかな?
「菜緒、こっち来いよ!面白いよ!」
「うん!」
彰君といるだけで私は幸せ。
楽しかったの。
だから
手放したくない。
この恋を。
だけど……。
――――――――
「菜緒ちゃーん!」
「あー!」
班行動終了。
私達は合流。
「どうだった?デートは!」
「もお〜いきなりでびっくりしたじゃん!」
私は優ちゃんと話す。
すると
「じゃあみなさんホテルまでバスで移動です!」
先生が言う。
………あ………


