Pure’s









――――――――――



「じゃあ班行動開始!」



先生は話を終えるとそう言った。



先生の声で私達は班行動開始。



「菜緒ー。まずは水族館だな!」


「うん!楽しみ!」


私と彰君は並んで歩き話す。



班行動、まずは水族館。











「わー…可愛い!」


―――水族館に着くと私達ははしゃぐ。


「あ、あのペンギン菜緒に似てる!」


「に、似てないよ〜。」


「絶対似てる!」


彰君が言うと私は笑う。


すると


「二人撮ってあげるよー!」


同じ班の優ちゃんが言う。


「へ?」


「ほら、菜緒!」


彰君は私を自分の方に引き寄せる。


――ドキッ。


「はい、チーズ!」


〈パシャ〉



私達の大切な思い出…。





「菜緒、サメいる!かっけぇよ?」

「え〜?怖いよ!」


私と彰君は班行動を楽しむ。






―――――――――


「あー…楽しかったな!水族館。」


「うん!」


――私達は水族館を出る。


すると


「あれ?」


「ん?」


他の班のメンバーがいない事に私は気付いた。



「優ちゃん達いない…。戻って探…」


「いいって。」


彰君が戻ろうとする私の腕を掴み止める。


「え?」


「あいつらわざとはぐれたんだよ。」


………ぇえっ!?



「う、うそ…。」


「まあオレはラッキーだけど。」


……え……


「し、彰君…。」


「オレらだけでも行こう。」


そう言うと彰君は私の手を握り歩き出す。


し、彰君!?



うぅ…



なんかドキドキだよ。


デートみたい……。


ゆ、優ちゃん達のバカーっ!


まあ嫌じゃないんだけどね…。