Pure’s











―――――――――



「ま、マジで?」


「よかったねぇ!菜緒!」


「なっ……」


―――修学旅行当日。


バスの座席…


隣はなんと彰君!?



ドキドキしちゃうもん!


友達の企てにより無理矢理隣にさせられた。


「菜緒が隣か。嬉しいな。」


彰君は笑って言う。


――ドキッ。


あー…彰君はなんで普通にしてられるんだろ。


心臓やばくなるよ?私。


寝れないかも…。



はぁ……。



彰君とはあれ以来キスはしてない。


こないだも一瞬だったしね。


意識しちゃうもん。


彰君が普通でも私はよく意識するからだめだな。



「菜緒、今日は楽しみだな。」


彰君は笑って私に言う。


「うん。そうだね。」


「オレ、菜緒の隣で嬉しいし。」


彰君に言われると私の顔は熱くなる。



「う、うん。私も。」


私が言うと彰君は笑う。


彰君……。


「き、今日は楽しもうね?」


私が言うと彰君は笑った。


彰君にドキドキしちゃうよー。



うぅ…


そんな私の気持ちをよそに…


――ドキッ。


彰君は私の手を握る。


「オレ寝る。菜緒、肩貸して?」


「は、はい…」


私が言うと彰君は私の肩に寄りかかり眠る。


顔が熱い。


意識しちゃうよ……。


仕方ない…。


私も寝る……。



彰君の隣。


意識しながらもなんとか眠れた。


彰君の隣が私はやっぱり好き。










―――――――――



「菜緒、着いたよ。」


着くと彰君に私は起こされる。


「あ、ありがとう。」


私は彰君とバスから降りる。


修学旅行…楽しもう。


彰君に意識しちゃうけど…


仲良く楽しくやりたい…。