「これ可愛い!」
「お、いいな!」
――私と彰君はショッピングビルで色々な店を回りながら話す。
「オレ、こういうサングラス好き!」
「へぇ、かっこいい!」
「まだ早いから高校生になったらつけたいな!」
「いいね!」
私と彰君は盛り上がる。
デートってみんなこんななのかな。
すると
………あ………
「うちのクラスの人達!」
私はそう言うと彰君の手を引き店から離れる。
やばい…学校でからかわれたら!
すると
「菜緒、なんで逃げるの?」
「……え……」
「冷やかしなんて言わせとけばいい。」
「で、でも…」
「菜緒はオレと噂になるの嫌?」
彰君は私に聞く。
「ごめん、私…」
「あんま周り気にするなよ。」
彰君はそう言うと私より前を歩く。
しょ、彰君…。
「ま、待って!彰君!」
私は彰君を追いかけた。
怒っちゃったかな…。
彰君……。
私と彰君は手を繋がず並んで歩く。
彰君…。
気まずいのは嫌だ…。
――ギュッ…
「……え…菜緒?」
私は彰君の手を握る。
「ごめんね…」
彰君……
すると彰君も私の手をギュッと握る。
しょ、彰君…?
彰君は私ににこっと笑いかける。
――ドキッ。
「次はどこ行こうか。」
よかった…彰君普通に接してくれる。
よかった…。
その後も二人であちこちに行ったね。
ドキドキしたけど幸せだ。
「喉渇いたから休もう!」
しばらく歩くと私達は自販機でジュースを買い公園のベンチに座り飲む。
何話そうかな…。
すると
「はい、菜緒。」
彰君は突然私に小さい紙袋を渡す。
……え……何…?


