彰君が大好き。
この時本当に私はそう思ったんだ。
明日を楽しみに私は今日を過ごす。
―――翌日。
「い、行ってきます!」
「行ってらっしゃい…」
私は早くに家を出る。
遅刻したくなくて…。
やばいよ、やばい。
彰君来てるかな…。
ドキドキしてきた。
――待ち合わせ場所の駅。
…………あ…………
し、彰君先に来てる!
「彰君!」
私は彰君を呼ぶ。
すると彰君は私に気付き私に微笑む。
――ドキッ。
し、彰君〜。
私は慌てて彰君の所に行く。
「ご、ごめんね!遅くなって…」
「…まだ待ち合わせ時間じゃないよ?」
……あ………
そっか、早く来たんだ。
「お互い楽しみで早く来たみたいだな。」
彰君は笑って言う。
「そ、そうだね。」
なんかおかしい。
「じゃあ行こう。」
彰君は私の手を引く。
「う、うん…」
まだ手繋ぐの慣れてないや。
「菜緒、どこ行きたい?」
彰君は私に聞く。
「ん?どこでも。」
彰君とならどこでも良いの。
「じゃあ適当にぶらぶらして行きたい所あったら行こう?」
「うん!」
私が言うと彰君は笑った。
「菜緒とこうして二人で歩けるの、なんかうれしい。」
彰君は笑って言う。
「わ、私も。ドキドキするけどさ…」
私が言うと彰君は笑う。
「オレ、菜緒の彼氏なんだな。幸せすぎて夢みたいだ。」
「彰君……」
「デート楽しもうな?」
「うん。」
彰君が本当に本当に私は好き。
この手の温もりが私は大好きになってました。
気付いた私の本当の気持ち…。


