先輩と私

「まーなー」
ドン!
私に勢い良くぶつかってきたのは同じクラスでふんわりとしたウェーブのかかった黒髪の可愛い女の子五十嵐恵(いからしめぐみ)だ。
「どこ行ってたのさー」
少し膨れながら恵が聞いてくる。
「歩ちゃんにお弁当届けに行ってたんだよ」
そう言いながらさっきのことを思い出した。
「ねぇ恵、千葉春人って人知ってる?」
「え!?」
聞いた途端に恵の目が見開いた。なんか変なこと言ったかな?
「千葉先輩ってあの2年生で有名な!?」
え?あの人2年生なの?いや良く考えれば歩ちゃんの友達だし普通2年生だよな…って事は先輩!?
しかもあの人有名なの!?
驚くことがありすぎて混乱していたら
「思ってること全部口から出てますよ、真奈さん」
恵に言われてハッと我に帰る。
「んで?どんな人なの?千葉春人って」
再度恵に聞き返す。
「千葉春人先輩は私達の1つ上の先輩でスポーツも勉強も上位の方で有名だしなにしろイケメンだから女子に人気なんだよ!」
恵が一気に喋った。
うーむあの人の顔は確かにかっこ良かったけど正直そんなにすごい人だとは思ってなかった。
「それで真奈はなんでそんなこと聞くの?」
恵が笑顔で聞いてくる。
「え?別にその人が歩ちゃんにお弁当渡してくれるって言ってたから」
「え?じゃあ喋ったの?春人先輩と」
恵が目を輝かせながら聞いてくる。
「ちょっとね」
と答えると恵はいーなーと呟いていた。
恵、千葉春人先輩好きなのかな?いや、でも他に好きな人いるしな…
そんな事を考えていたら授業の始まるチャイムがなった。


「真奈~今日一緒に帰れんわ。ゴメちょ」
HRが終わって帰ろうとした私に恵が反省の色を出さずに謝ってくる。
どうやら恵は好きな人のところに行くらしい。
千葉先輩は別の意味で好きらしい。よくわからないけど…
わかったと了解して玄関に向かった。
玄関へ向かう途中の廊下で
「まーなー」
歩ちゃんの声?思わず後ろを振り返ってみ
る。振り向くとそこには歩ちゃんと千葉先輩がこっちに向って歩いて来ていた。
「歩ちゃん!」
歩ちゃんの方へ駆け寄っていくと
「真奈今日1人?恵ちゃんは?」
歩ちゃんが聞いてくる。
「そうだよ!恵は今日用事があるんだって」
「そっか!じゃあ一緒に帰る?」
「え!?いいよ!二人でいくとこあるんでしょ?」
断ると歩ちゃんは途中まで一緒に帰ろ?
とにこっと笑顔で言った。
「いい?春人」
「んー」
少しだるそうに千葉先輩が返事をした。
いいのかな?少し申し訳なく思いながら歩ちゃん達と一緒に歩いた。
歩ちゃんはこれから千葉先輩の家に行くらしい。
学校から10分ぐらいの十字路まで送ってもらって二人と別れた……………………はずなのに
「「お邪魔します」」
なぜか私の家には歩ちゃんと千葉先輩がいた。
Why??