課長に似ているからだろうか。
不思議な彼の行動に動揺するが気になった。

「あの……青柳さんっておいくつなんですか?」

 急に何を言い出したのか私は、話を続けたくて質問をしてみた。
 青柳さんは、一瞬目を丸くする。驚いたのだろう。

「28だけど……?」

えっ……えぇっ!?てっきり30代だと思っていたわ。
意外過ぎる……同い年だったことに驚いた。

「み、見えませんね……28には……」

「それって、俺が老けていると言いたいのか?」

「えっ?いや、そういう意味じゃなくて。
落ち着いていると言うか、その……大人っぽいて言うか……」

 必死にフォローするつもりが、なかなか上手く
フォローが出来ない。
 いや。むしろ無理がある。

「結局は、老けていると言いたいのか?」

「いや……けしてそういう意味では、すみません」

 言えば、言うほど墓穴を掘ってしまう。
あぁ、どうしよう。上手く言葉に出来ずしゅんと落ち込んでしまう。
 すると青柳さんは、クスッと笑いコーヒーを飲んだ。

「気にするな。昔から老け顔だと言われ慣れている」

「言われ慣れているんですか……?」