午後の授業を過ごしながら、私…杉本 梓は空を眺めていた。

だって退屈で仕方なくてしかたないんだもん。

しかも、今は私の大嫌いな数学の授業なら尚更だ。


私がやる気が出るのは体育と歴史の授業だけ。

体育は体を動かせるから、退屈しなくて済むし、歴史は昔から好きだから逆に燃える!

得に、私が好きなのは平安時代。

其れは私の大好きなゲームが平安時代だったからと言うのもあるけど。

その時代にはまだ、神が信じられていた時代だからだ。


のちに、色々な恋物語が多く生まれた時代でもあるから恋愛が大好きな私からすればとても魅力的な時代なのだ。



そんな事を考えている時だった。

不思議な声が聞こえてきたのだ。


"早…く気づ…"


『え、今何か聞こえたような…気のせい?』

私は勘違いだと思って再び空を見上げようとしたが…


「何が、聞こえただ杉本?」

そこには怖い顔をした数学教師の今枝が立っていた。