ある日の昼、私は晴林高校のグラウンドが見える体育館裏に来ていた。
ここは、木が生い茂っていて周りが緑に囲まれている秘密の場所。
ここでのご飯は美味しい。
ペタンと冷たいコンクリートの地べたに座った。
「いただきます。」

そして、ご飯を食べていると…
「ね…。君一人なの?」
いきなり声をかけられた。
「えっ…!!」
「あー、ごめん。びっくりさせた?」
そこにいたのは、
晴林高校の有名な…
あれ?誰だっけ?
有名なのは知ってるけど…。
「俺の名前知らない?珍しいね。」
「えっと…、あのー…」
「俺の名前は佐伯漣(さえき れん)です。君は?」
「あ、はい。私は、水野亜姫です…」
「亜姫ちゃんか…、覚えておくよ。
 明日も来る?」
いきなり聞かれてとっさに答えた。
「え?」
「ここ。」
「あっ、はい!来ます。」
「なら、俺も来るね。」
一応、ココは女子校で男子禁制なんだけどね…
「あ、はい。あの、ひとつ質問してもいいですか?」
「何?」
「何年生ですか?」
「俺は、3年だよ。君もでしょ?」
「はい!なんでわかったんですか?」
「秘密だよ。じゃ、またね。亜姫ちゃん♪」