この話は、二年前に遡る。

私の名前は水野亜姫(みずの あき)。
女子校の一年生だった。
中学、高校と男の子と接する機会が少ない無いまま高1になってしまった。

高校のすぐ横には男女共学の高校の晴林(せいりん)高校があって、学校裏に行けばグラウンドが見えた。
恋人同士みたいな男女が、仲良く帰っているのをよく見ていた。

いいな~…
私も男女共学の学校が良かったのかな?
男の子と話す機会も小さい頃からなくて、チャンスはいくらでもあったのに、恥ずかしいのか何なのか…
話せなかった。
いつか、私も男の子とふつーに話したい。
そんなことができる日がやってくるのかな…?