白紙ノート

ー次の日

いつものように体育館裏に行った。
もう漣はそこにいて、また寝ていた。
私は起こさないようそっと近づいた。
そして、ご飯を食べようと腰をおろしたけど、やっぱり、迷惑かな?
なんて思って引き返そうとすると、

「もう帰るの?来たばっかじゃん。」

と、後ろから引き止められた。
「あ…、起こしちゃった?ごめんね」
「いや、今起きたとこだから。」
「あっ、そ。じゃあ、食べようかな?ここで。」
「うん。」
やっぱり、昨日のこと聞かないほうがいいよね。
気まずくなるだけだし…
そうしよ!別に気にすることじゃないしね!

そして、私は昼ご飯を食べ終わった。
「ね…。」
「何?」
「昨日のこと、俺に聞かないの?」
「うん。なんで?聞いてほしいの?」
「いや、そういうことじゃないけど。気になんないのかなー?って思ってさ。」
「別に。だって、友達なんだしそこまでして立ち入らなくてもいいかな…?って…」
なんていうのは、嘘。本当はすごく気になる。だけど、聞けない。