美香達があんなこと言うから
気にして部活にほとんど集中できないまま
終わってしまった





って、悩んでる場合じゃない!!

片岡さん…茉凪ちゃんを呼び止めないと











「茉凪ちゃんっ!」





「どうした?」






「ちょっと校舎裏についてきてくれない??」











ちょっとストレートすぎたかな?
怪しまれる…?





私がおどおどしていると
意外にもすんなりコクンと頷いてくれた











「じゃ、じゃあ行こっか!」





「うん」











なんだか気まずい



何か話題話題…


ここで変に中原くんのこと言うのもおかしいよね




ん〜…





話題を探していると
茉凪ちゃんの方から話しかけてくる











「夏歩ちゃんって蒼山くんのことまだ好きなの?」





「えっ?も、もちろんだよ!
ずっと待ってるって言ったから」











とんでもない話題に触れてきたなこの子











「そっか〜
まぁなんとかなるでしょ♪」





「え??」











どういうこと?って聞こうとしたら
もう校舎裏についてしまった





中原くんの姿を確認して
私がこの場から立ち去ろうとすると中原くんから呼び止められる











「椎名さんもここにいて!」





「あ、はい…」











聞かれてもいいのだろうか…?