「そろそろ寝るぞ」



「うんっ♪」











既に布団にもぐっているシオンに寄り添うように寝転がる











「あったかい」





「俺が温めてやってたからな」





「なにそれ」











何故か今日だけはどうしてもくっつきたくて
シオンに自分からギュッと抱きついてみる











「さびしいか?」





「うん」





「不安か?」





「うん」





「離れたくないか?」





「うん…」





「そんなの、俺だって同じだ」











すごく優しい笑顔で微笑んで抱きしめ返してくれるシオン





いつもなんだかんだいいながら
最後には必ず優しく抱きしめてくれるシオンがもう抱きしめてくれない所にいくって


こんなにも胸がギューって痛いんだ…











「シオン、大好きだよ
離れたくないよ…寂しいよ…うっ…」











笑顔でいるって決めてたのに
何で涙は出てくるんだろう











「大丈夫だ
必ず迎えに来るから。な?」





「うっ…シオン…」





「お前も俺のことずっと好きでいてくれよ?」





「あたりまえだよっ!」











シオン以外好きになるなんて無理だと思う




そして優しく優しくシオンはキスをしてくれた











「信じてる」





「俺も。好きだよ」











暖かい体温に包まれて
私は眠りについた