翌日の昼休み
私がシオンとご飯を食べようとしていると
輝樹くんがきた
「昨日の約束は?
俺と食うって言ったじゃんか」
………てへっ
すっかり綺麗に忘れてました…
それを聞いていたシオンが眉間にしわを寄せ、輝樹くんに問いかける
「一緒に食うってなんだよ」
「は?夏歩から聞いてねぇの?」
「なんのことだ」
そ、そんな見ないでっ!!
めちゃくちゃこわいんだからね!
二人ともどっちかって言うと怖いからさ!
そんな見つめられるとビビっちゃうから…
「すっかり忘れてたんだけど
じ、実は」
昨日あったことを簡単に説明するとシオンが急に私の腕をグイッと引っ張ってきて
そのままシオンの間近に引き寄せられた
うおおっなんだ!?
不覚にもドキッとしてしまった
私がすこーしテンパっているとシオンの低い低い地獄からはい上がってくるような声が聞こえた
「お前バカだろ
もういい、早くあいつと食って来い」
「ご…ごめん」
「はいはい」
はい、みなさんご察しのように
シオンさん、激おこです…
こうなったらもうこの場では喧嘩できないから
大人しく輝樹くんと屋上へ行った