そんな日が何日か過ぎて行った。桜もすべての花びらを落とし枝の間には青空が広がってる。少し慣れてきた学園生活だけど彼との距離は全く縮まらない。早くしないと、絵も描かないと。
今日の放課後テニスコートはいつもと違っていた。ホワイトボードが出されていて、そこに名前が並べてあった。どうやら、レギュラー争奪戦のようだ。あ、あれ? そこには彼の名前があった。人数は二年と三年生全てより少ない。一年生で球拾いしかしてない彼の名があるわけない、はずなのに……。
確かに彼はテニスラケットを毎日持ってくる。使わないのにって毎日私は思っていた。
あ、ちなみに彼の名前は部長やその他の部員が呼ぶので知っていた。サエキと。
レギュラー争奪戦にあるのは佐伯涼。みんなはサエキ、サエキと彼を呼んでるんだから、同じサエキはいないだろう。
おっと、テニス部じゃない、私がボードを見つめ過ぎていた。慌てて定位置に座る。もうすでにネットは用意されてるし。ごめんなさい。いつも用意してくれてる二人!
前に描くものがないから後ろの話を聞いててもいいだろう、部長の話がはじまろうとしてる。
今日の放課後テニスコートはいつもと違っていた。ホワイトボードが出されていて、そこに名前が並べてあった。どうやら、レギュラー争奪戦のようだ。あ、あれ? そこには彼の名前があった。人数は二年と三年生全てより少ない。一年生で球拾いしかしてない彼の名があるわけない、はずなのに……。
確かに彼はテニスラケットを毎日持ってくる。使わないのにって毎日私は思っていた。
あ、ちなみに彼の名前は部長やその他の部員が呼ぶので知っていた。サエキと。
レギュラー争奪戦にあるのは佐伯涼。みんなはサエキ、サエキと彼を呼んでるんだから、同じサエキはいないだろう。
おっと、テニス部じゃない、私がボードを見つめ過ぎていた。慌てて定位置に座る。もうすでにネットは用意されてるし。ごめんなさい。いつも用意してくれてる二人!
前に描くものがないから後ろの話を聞いててもいいだろう、部長の話がはじまろうとしてる。

