「なんとかアリス…」
「鏡野です」
なんで下の名前は覚えてるの。
「ああ、そう鏡野今日は帽子持ってるのか。昨日焼けて顔赤いからもう遅いかもな」
私の答えなど聞かず、さっさと奥の部員の元に行ってしまった。あー、もう。顔が赤いのは昨日のせいじゃない。彼に話かけられたからだ。近づくにはこの方法しかないって思ったのに、実際うまくいくと戸惑って何も言えなかった。そんなに顔赤いの? 私は帽子を深くかぶる。
ダメだ。なんで彼ってラケット持ってるの? 一年生は基礎トレーニングばかりで、あとは球拾い。彼も同じだ。
これじゃあ絵に描けないよ。仕方なく他の部員を描くしかなかった。
「鏡野です」
なんで下の名前は覚えてるの。
「ああ、そう鏡野今日は帽子持ってるのか。昨日焼けて顔赤いからもう遅いかもな」
私の答えなど聞かず、さっさと奥の部員の元に行ってしまった。あー、もう。顔が赤いのは昨日のせいじゃない。彼に話かけられたからだ。近づくにはこの方法しかないって思ったのに、実際うまくいくと戸惑って何も言えなかった。そんなに顔赤いの? 私は帽子を深くかぶる。
ダメだ。なんで彼ってラケット持ってるの? 一年生は基礎トレーニングばかりで、あとは球拾い。彼も同じだ。
これじゃあ絵に描けないよ。仕方なく他の部員を描くしかなかった。

